数学ができる人・苦手な人(1)

 

 

勉強をお休みして,こんな題名で書いてみます.

 

塾の講師のアルバイトをもう5年やって

いろいろな子を見てきたので,数学に強い子と弱い子の差が見えるようになってきました.

 

 

 

私の経験より,数学に弱い子の特徴として,

①基礎がぐらぐら

②途中計算が雑になる

③問題文を完璧に理解できていない

④問題に慣れていない

この4つがとても気になっています.

ひとつずつ説明していきます.

 

 

 

 

①基礎がぐらぐら

これは,どういうことかというと,

数学には基本的に,法則や性質という決まりが存在していますよね.

例えば,

・分配法則・・・a(b+c)=ab+ac

・比例・・・・・yがxの関数の時,yとxの間にy=axの関係が成り立つときyはxに比例している

・三角形の内角の和・・・180°

などですね.

いま挙げた3つは相当簡単なことですが,これらを正確に答えられますか.

 

数学が好き,得意な人にはあまりにも当たり前のことでしょう.

でも数学の点数が取れない子たちは,これらがすぐ言えないんですよ.

言えても間違ってしまっているんです.

 

 

 


 

 

 

分配法則というのは,中学数学のうちかなり多くの場面で用います.

もし,分配法則があやふやだったら

・入試問題冒頭の簡単な計算問題で点数を落とす.

・文章問題で文章を理解して式を立てられても,正確に答えを導けずに点数を落とす.

・簡単な関数や方程式の問題で,正確に答えを導けずに点数を落とす.

などの問題が起こります.

 

 

特に一つ目の,入試問題冒頭の簡単な計算問題で点数を落とすのは非常に危険性が高いです.

入試問題冒頭は絶対落としてはいけません.

なぜならそのあとの問題が難しいからです.

さらに冒頭の計算問題は簡単,サービス問題だからです.

ということはみんな解けるのが前提なんです.

みんな点数が取れる問題で,自分だけ点を落とすのはかなり損ですよね.

 

 

計算問題が1問5点で5問用意されていたとしましょう.

あなたは1問間違えてしまいました.5点落としました.

ではその5点を,二次関数と一次関数の混ざった複雑な問題で取り返せますか.

30秒ほどで解ける計算問題と,10分かかる関数問題とどちらで5点とりますか.

 

 

こういうことなんですよ.

分配法則があいまいなだけで,どれだけリスクを負うのか考え直してください.

分配法則と同じように,他の簡単な法則や性質を甘く見ていませんか.

 

 


 

 

 

今度は比例の問題で考えていきましょう.

 

ここで分かってほしいことは,(1)が解けなければ(2)も解けず

(1)が解けなければ(3)も解けないということです.

いいですか.比例の式y=axがわかっていなければ,(1)は解けないんです.

比例の式がy=axであることは絶対です.

でも数学ができない子は,これをすぐ言葉にできません.

 

 

 

この問題は難易度が(1)→(2)→(3)と上がります.

ですから,配点もその分,5点→6点→7点と上がるかもしれません.

(1)を解くことが出来なければその後ろの13点分を得る権利も得られないのです.

数学は大体,最初の(1)は基礎問題です.

これを正確に解けずに,後ろで正解を得られるでしょうか.無理ですね.

 

 

 

 


 

 

 

どうでしょうか,

法則や性質を,正確におぼえることの大切さを理解できましたか.

 

 

また次回,続きを書きます.

楽しみにしていてください.

 

 

 

質問があったらいつでもどうぞ

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